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第56回日本環境アレルギー学会総会・学術大会

ご挨拶

第56回日本環境アレルギー学会総会・学術大会
会長 岡野 光博
国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科学教授(代表)
国際医療福祉大学成田病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科/アレルギーセンター長

 この度、第56回日本環境アレルギー学会総会・学術大会を会長として開催させていただくことになりました、国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科学の岡野光博と申します。歴史ある本学術大会を耳鼻咽喉科が担当するのは私で6人目となり、光栄に存じます。

 本学会は、1970年に発足した職業アレルギー研究会を前身とし、1993年に日本職業アレルギー学会として体制が整えられました。その後、2002年には日本職業・環境アレルギー学会へと名称を変更し、活動を続けてまいりました。そして、温暖化に代表される大気環境や住環境、さらには食環境の変化など、環境因子がアレルギー疾患に及ぼす影響の深刻化を背景に、2024年より日本環境アレルギー学会へと改名されました。

 今回の学術大会は、改名後2回目の開催となります。メインテーマを「空気環境からひも解くアレルギーの病態と予防」と掲げました。近年、アレルギー疾患の有病率は年々増加しており、特に花粉飛散量の増加など空気環境の変化が、喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、さらには食物アレルギーなどの発症・増悪に深く関与していることが明らかになってきました。

 本学術大会では、内科、小児科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科などの臨床医学の専門家に加え、免疫学や公衆衛生学など多分野の研究者が会し、空気環境中のアレルゲンや微粒子、化学物質が人体および社会生活に与える影響について、最新の研究成果を共有し、予防・対策のあり方を議論いたします。また、産業医の先生方にもご参加いただける企画や、患者・市民の皆様との対話を目的とした公開講座も予定しております。

 本学術大会が、環境の制御を通じてアレルギー疾患の理解と予防に向けた新たな知見と連携の場となることを、心より願っております。ご参加の皆様には、活発なご議論と交流を通じて、実り多き時間をお過ごしいただければ幸いです。

 最後に、本学術大会の開催にご尽力いただいた関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

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